C社の一件を受けて今後の仮想通貨のあり方を少し考える

昨日よりC社への不正アクセス等のニュースが出てきて、23時30分頃から1時間30分ほど記者会見が行われていました。

この一件により、仮想通貨に関して加熱気味だったものが冷めるのではないのかという意見があちらこちらで出ていることと思います。

さて、今回の出来事はセキュリティの面において、不十分であったために発生した事象であると考えていいと思っています。仮想通貨自体に瑕疵や脆弱性があったわけではありません。

どれだけ仮想通貨というよりブロックチェーン技術が安全や改竄されないといっても、それを取り扱う取引所などが安全でなければこういったことは今後も発生する可能性があると思います。

また、銀行などでは預金保護などがありますが、仮想通貨にはそういった類のものはありません。一部の取引所は不正アクセスに対する保障を行なっていますが。

こういった点では、今後我が国の法整備や関連団体の指針の中で個々に任されているセキュリティについて基準を決めていたり、資産保護について取り決めをしていったりする必要があるのではないでしょうか。

 

次に、この報道(具体的には1/27の朝以降に出るもの)を受けて、仮想通貨に対して悪いイメージがついてしまわないかという懸念を個人的に持っています。

仮想通貨は現状、法整備が追いついていないものであるため、資金洗浄や違法薬物の購入に使われているのではないかという記事もあります。その一方で、仮想通貨が有効活用されている場面も見受けられます。

よく言われるのは寄付などですね。対海外では、どの国に対しても(仮想通貨の種類によりますが)安い手数料で送ることができたりします。その他にも、モナコインの利用に代表されるように絵描きさんなどへの投げ銭(チップ)システムなども有効活用されている例ではないでしょうか。

仮想通貨が得体の知れないものであるため、悪い面に目がいきがちではありますが、良い面にも目を向けることも大切だと感じています。新しい技術を潰すのではなく、様々な面で整備しながら育てていけたらと本当に思っています。

 

NPOに関係している者としましては、実際に利用する中でそれらの使い方やあり方について考えていこうかなと思います。