日本の寄付文化

3年前から12月を寄付月間としよう!

そんなムーブメントがあるのをご存知でしょうか。寄付をお願いするのではなく,寄付について考えることを目的として,現在は取り組みが行われています。

さて,日本における寄付金額はいくらくらいかご存知でしょうか。

内閣府NPOホームページによると,2010年のデータで,個人の寄付金額は1,847億円,法人の寄付金額は6,975億円で,合計8,822億円となっているようです。ちなみに2011年は,東日本大震災があり,寄付の金額が増えたと言われています。

日本では,このような金額ですが,他の外国ではどうかというところが気になるということで,米国と英国のデータを内閣府NPOホームページでは比較していたので紹介したいと思います。

画像引用:寄付金の国際比較|内閣府NPOホームページ

米国や英国では,日本よりも個人による寄付がよく行われているんですね。

よく言われているのは,米国などでは寄付をすると税金が安くなるという利点があるということ。日本では,認定NPO法人や公益○○法人などに対する寄付には優遇措置がありますが,多くの法人には優遇措置はないですね。

これらの方法にはメリットやデメリットがそれぞれあります。

日本の場合は,税金を納めることで国が必要なところに予算分配を行うことで,必要なところに確実にお金がいきますが,どのくらいの金額が渡っているのかなどが見えにくいです。あとは,自分が支援したいものとは違うところにお金が行くなども考えられます。

米国の場合は,直接団体にお金を寄付するので,自分が支援したい活動を応援することができます。また,どれくらいのお金が入っているのかも見えやすいですね。その一方で、税金は安くなるので,国からの支援というものは少なくなります。

とはいっても,日本の場合はもう少し,寄付金額が増えてもいいんじゃないのかな?と個人的には思っています。

画像引用:第13回:日本の寄付金がアメリカの100分の1の理由は?|NTTif

なぜ,寄付文化が広がらないのでしょうか。

「寄付は偽善」「寄付したお金が有効に使われているか?」「NPO団体・法人が信頼できない」「寄付するお金がない」「メリットがない」などなど様々な理由が考えられますが,「周りがしているか分からないからしない」というのが日本人的にはあるのではないでしょうか。

同調主義と言いますが,違うことはしないっていうのが日本人気質というか・・・

もっと,寄付したら「寄付をしました」とはっきり言えるような社会になると,寄付とかが当たり前になり,寄付文化が増えるのではないでしょうか。

 

また,寄付を受け取る側としては,何に使用するのか,どのように使われているのか,といった点を明確にする必要があると思います。

目的がはっきりしていないと寄付をしたくないと思います。2011年に寄付が増えたのも,「被災地復興・支援」という目的がはっきりしているものがあったからではないでしょうか。

 

自分たちの法人も寄付をしていただくために,色々と努力をしていますが,すぐには実を結ばないですね…

それと同じように,寄付文化は一気には広がらないと思います。しかし,少しずつ日本においても広がったらいいですね。なんか,素敵じゃないですか。